元プロ野球選手の山本昌さんが自身の第2の故郷“アナザースカイ”の舞台に選んだ場所は、アメリカ・フロリダです。
ゲスト:山本昌(元プロ野球選手)
司会:今田耕司
司会アシスタント:瀧本美織
山本昌さんのプロフィール
- 名前:山本昌
- 読み方:やまもとまさ
- 本名:山本昌弘
- 読み方:やまもとまさひろ
- 出身:東京都大田区(育ちは神奈川県芋ヶ崎市)
- 生年月日:1965年8月11日
- 年齢:50歳
- 身長:186cm
- 体重:87kg
- 出身校:日本大学藤沢高等学校
山本昌さんのプロ野球選手としての人生はとても歴史が深いです。
ドラフト5位でプロ野球選手として中日ドラゴンズに入団するも周囲の方からの評価はとても厳しいものがあり非常に苦労されたと思います。
入団当初に後にプロ野球監督として知られる星野仙一さんから「ただの大柄で不格好なモーションの上、コントロールもない。左利きとして期待していたがスピードも130km/hでは話にならない、ガッカリだ」と言われたようです。
山本さん自身もとんでもばい場所に自分がいるんだということをこの時必要以上に考えさせられた良い機会だったと振り返っています。
中日ドラゴンズとロサンゼルス・ドジャースとの業務提携により、野球を通じて交換留学するという貴重な経験を体験するが、実際のところは戦力にとるに足りない活躍できない選手を5名選び抜いて海外へ飛ばすという戦力外通告に近い非常に厳しいものでした。
このことを中日ドラゴンズは表向きとしては、海外で良い経験を積んでまた日本に戻ってきてもらいたいということとして話を通していますが、実際のところ海外へ渡り日本に戻って活躍する選手というのはほとんどいないのが実情です。
中日ドラゴンズ側としては、ドジャースとの業務提携を是が非でも継続したい意向があったことからこのような交換留学制度を続けていたと見る意見が強いです。
運命の人“アイク生原”との出会い、そして、再び日本へ凱旋帰国
恩人とも言えるアイク生原さんとは、ドジャースで山本選手の世話役としてコーチング指導をされていた方です。彼のサポートにより、ピッチャーとしての基本となる低めへのコントロール、スローカーブの精度向上、生活習慣を大きく見直しました。
そして、何よりも野球少年の時に味わった、野球に対する純粋な熱意や喜びを再び思い出すことができ、これまでの野球人生の中でも最も真剣により一層情熱を注いでトレーニングに励みました。
山本昌代名詞“スクリューボール”完成まで
多くのメジャーリーグでも活躍を魅せる名投手から自分のピッチャーとしての才能を否定されるも、チームメイトであるジョゼフ・スパニュオーロ内野手とキャッチボールで身体を温めていたところ、彼のスキューボール(球が曲がること)の利きが非常に強かったため、その投げ方やボールの持ち方を教わりました。
彼から教わった通り忠実にその投げ方を試してみたところこの「スクリューボール」なら実戦でも充分に使えるとふんでその日の試合で実験的に試したところ見事に決め球として大活躍。
その日の試合を見に来ていた数球団のスカウトマンから絶賛され、メジャーリーグのロースター入りを打診されることになります。
ところがこの山本選手の活躍を見た星野監督は日本へ呼び戻すことにしたためメジャーリーグロースター入りは幻に消えました。星野監督としてはどうしても当時のリーグ優勝と勝ち取りたいという強い意志があり、そこで活躍できる投手が欲しかったのだと思います。
日本に帰国後は見事リーグ優勝に貢献し活躍を魅せました。
しかし、その後はチームが勝ち星を飾ることができなかった理由の1つとして投手の力不足を指摘されました。10戦目勝ち星を挙げることができれば日本での残留ということで話が決まっていたが、大切な試合を落としてしまうことになります。
実際は、既にこの時点では球団側では山本選手がアメリカへ再留学をする話を進めており、勝ち負け関わらずエコノミークラスでの飛行機のチケットが用意されている対応が取られており自分の居場所に困ることになります。
結果が全ての世界でなかなか結果をだすことができずにいた彼が結果をだせた時も常にその上には誰かがいる形でした。例えば2000年のリーグ最終戦での防御率では、石井一久投手に「0.004」ポイント差で負けてタイトルを逃してしまうなど実に惜しい戦績が目立ちます。
そんな彼が50歳まで現役選手として活躍できたのは、誰よりも何よりも野球が好きで好きで仕方がなかったからではないでしょうか。野球少年のように帽子を泥まみれに汚して無邪気にがむしゃらにひたすら頑張る心を常に持ち続けることができたからに他なりません。
今週のアナザースカイの舞台となる場所は、アメリカ・フロリダです。是非お見逃しなく!
アナザースカイで流れた選曲センスの素晴らしい曲・BGM・挿入歌
I Wanna オール・アメリカン・リジェクツ
Uptown Girl ビリー・ジョエル
堕ちた天使 J Geils Band
Relax フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
Don't Worry Be Happy Bobby McFerrin
Right Here Waiting リチャード・マークス
To Build a Home (feat. Patrick Watson) The Cinematic Orchestra
The Only Exception Paramore
Just a Kiss レディ・アンテベラム